Chut!のデザイナーYのものづくりの舞台裏

ものづくり,映画,下着

Vol.30

2021AWのこと

ごぶさたしてます。デザイナーYです。ドタバタしていたらもう夏!
前回のコラムは桜だったのにもう夏。。。(反省)みなさまお元気ですか?

この音沙汰のなかった4月5月6月、2021AWの撮影をしたり、ベイカー恵利沙ちゃんが帰国して恵利沙ちゃんともミーティングしたりビジュアルの撮影をしたり、2022SSの企画が大詰めだったり、その合間に2021AW展示会を緊急事態宣言延長で延期したりそしてやっと開催したり、とてもバタバタしてました。こうやって書き出すとあっけないけど。

そしてそうこうしてるうちに7月になり2021AWが立ち上がりました。早いね。なので今回はいつも通り2021AWのこと。

2021AWの企画スタートは去年の6月。去年の6月のことはしっかり覚えている。東京では2020年3月末から自粛要請が始まり、4月からの緊急事態宣言が発令されて5月も延期になり、5月末に解除になって6月からはほとんどのお店が通常営業を再開した。宣言が解除されたからって元通りに生活できるなんて思ってはいなかったし恐る恐るではあったけど出勤してChut!のメンバーに会ったり友達に会ったり、仕事も止まっていた撮影を再開したりして、少しずつ日常が戻ってきて嬉しかった。でもなんか不思議な感じでいろいろペースが掴めないこともあったけど。

なにしろ生きていて初めての経験だったので、いいことも悪いことも、感じたことのない感情が色々あった。自分はちゃんと元気に生きてはいたしChut!もダメージは受けたけどそれでも私達は恵まれてるわ良かったって感じる状況だったし、でも仕事に関しては国内も海外も出張は行けないしスムーズにいかないことに対してしんどいなあとか迷うことも多くてキツいなあとか思うこともあった。

そういう中で迷いとかもどかしさとか、すごく不幸でもないけど手放しにハッピーとも言えない、そういううまく処理できない感情を和らげてくれるような何かを多分無意識に探していて、そのときに公開延期になっていた「WAVES」を映画館で観た。そこでパズルがはまった気がした。

WAVESは若さゆえのもどかしさとか、ちょっとした出来事からどんどん人生が狂っていくのを止められない自分のやるせなさや近くにいるの何もできない非力さとか、その絶望の果てから生まれる僅かな希望を瑞々しく描いた映画(と私は感じたの)だけど、それで思った。きっと、みんな今そう。みんなこのパンデミックの影響で、絶対に抗えない大きな流れの中にいる。不安や怒りややるせなさや、でもその中にも抱くわずかな情熱や希望。そのエモーショナルな感情の波に寄り添うような、そしてそういう感情を包み込んでくれるような優しいランジェリーを作りたい。そう思って作ったコレクションが今回の「WAVES」です。

テーマになってるワードは「エモい」。もう私とかほんと一生エモいエモい言ってますがほんとこのワードがすべて。日本語で説明してって言われたりしたけど、まあ直訳すれば「叙情的」ってことなんだけどそれともちょっと違うんだよね。エモい。なんていうのかな、なんか言葉で表現するの超むずいんだけど。でも感じてもらえたら。この説明で1ミリも伝わらなかったらごめんなさいって感じですが、まあ私は言葉ではなくランジェリーでそれを表現するのが仕事なので今回のコレクションを見てスタイルでもカラーでも(今回はベージュ~グレージュ~グレー~パープルのグラデーションだよ)そのほかなんでも、エモさを感じてもらえたら良いなあと思います。

・・・ってシーズンテーマの話でランジェリーのデザインとか素材の説明とかの有益な情報なしで私の気持ちだけをただただ書いてんのが一番エモくない?って話で。こんなにお買い物の参考にならないテーマ説明ないよねえ。ごめんなさいw
とりあえず今シーズンもChut!のランジェリーが日々のちょっとした喜びや楽しみになれたら嬉しいです。いろいろ新しいことにトライもしてるので、そのへんの細かいお話はまた今度。 そして「WAVES」、とってもよい映画ですのでおすすめです。エモい。

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